【初心者必見】本を読んで技術力アップ!施工管理のための入門書6選

学習

建設現場は様々な専門工事の集合体です。そしてそれぞれが関係しあって1つの建物になっていきます。自社の工事を円滑に進めていくには自社以外の工種への理解を持ち、全体を見る目線が必須です。これから現場で働く、もしくはまだ経験が浅い方は現場の実務だけでは細かいところまで覚えるのに大変な労力がかかります。

自社でも教科書・教育資料が配布されているけれど分かりにくい

他職が何をしているのか、細かい仕事も覚えたい

新人が現場にくるけどとりあえず何をしてもらおうか?・・・カタログでも読んでもらって・・・

こんなことを思っていませんか?ここではイラストや図解を用いて分かりやすく、かつ細かく記載されている5つの参考図書を紹介します。ぜひ手に取って実務知識の向上に役立ててください。

こんな人におすすめ
  • 建設現場で働くことに興味がある人
  • これから建設現場に配属される人
  • 建設現場について基本的な事を勉強したい人
  • 現場内で分からない用語が多く、周囲の会話についていけない人
  • 新しく後輩が入ってくるが、何を覚えさせたらいいか決まっていない人

施工がわかるイラスト建築生産入門【一財)日本建設業連合会】

建設現場の着工から竣工、さらに維持・保全までの広範なプロセスについてひとつの建築物が出来上がるまでを実践に基づいたストーリー仕立てで紹介しています。各工事の流れやポイント、設計や施工分野の技術者がどのようにものづくりに取り組んでいくのか?といった事をイラストで分かりやすくまとめています。

学生・新入社員だけではなく、「単に興味がある」程度の方でも読みやすく勉強になることは間違いありません。私は新入社員の時は周囲が何を話しているか全く理解できませんでした。当時これがあったらどんなに良かったことか・・・と思わせてくれるような内容になっています。建設現場の施工に関して何かの参考図書をお探しであれば最優先で手に取っていただきたい1冊です。

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こちらはおまけです。上記の図書が一部穴埋めになっており、ドリル形式になっています。例えば工事着工まで少し時間があるけれど新入社員が暇を持て余している。そんな時に工事の進捗に合わせて復習するツールとして使えると思います。合わせて購入されてはいかがでしょうか?

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図解管工事技術の基礎 はじめて管工事を学ぶ人のために【ナツメ社】

建築設備施工の技術者を目指す方々のための建築設備施工入門書となっています。建築設備の概要、配管・ダクト、機器の設置、試運転、安全関連まで施工についての一般的な事をまとめ、管工事の施工技術内容を図で解説したものとなっています。

これもとても分かりやすい内容で基本的な内容から細かい施工要領まで掲載されています。これから学ぶ方、ある程度経験を積んだ方で復習をしたい方にもおすすめです。最後に1,2級管工事施工管理技士の過去問題も一部掲載されています。設備施工管理者にとって必須のこの試験についてどの程度の知識が問われるのか、目標が見えてきます。

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こちらもおまけです。上記の図書と同じような内容なのですが、空調設備に特化した内容となっています。勤める会社によってはこちらの方が良いかもしれませんね。

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イラストでわかる建築施工【ナツメ社】

建築設備の施工管理は設備の施工だけ知っていればいいわけではありません。

他職がどういった手順で、どういった理由でその施工を行っているのか?その理解をすることで現場での調整がスムーズになります。

「施工がわかるイラスト建築生産入門」ではおおまかな流れが分かるのに対し、こちらの本はイラストで建築工事の詳細について紹介しています。施工に特化した本というのも様々あって、一冊で一つの工種についてのコアな知識が掲載されているものはある程度の経験者向けと言えますが、全体を網羅したものであればこちらの本が最適だと思います。

現場で何をやっているか?どこに注目して観察したらいいのか?そういったことが分からない方、建築関連の資格勉強をしてみようといった方に特におすすめの一冊です。

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超図解でよくわかる建築現場用語完全版【X-Knowledge】

現場デビューしたころのことを思い出すと、

「そもそも周りが何をしゃべってるか全然わからない」

「分からない用語を分かったふりして適当な指示をしていた」

なんていうのを思い出します。

こちらで紹介するのは建築用語をイラスト付きで解説してくれる建築事典のようなものです。情報量と共にその本の分厚さには驚きます。

全部を頭に入れる必要はないかもしれませんが、打ち合わせ等で理解できない言葉があった時は事務所に戻って見てみると理解が深まります。ネットで調べることもできますが、出てこない言葉があったり、文章だけでは分からない場合もあったりしますよね。

初心者向け、とはしているもののベテランでも専門外のものは分からないものが多いです。町場か野丁場でも触れる技術も異なります。

初心者からプロまで、すべての建築従事者の手元に置いておいて損のない一冊です。

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ぜんぶ絵でわかる2 建築設備【X-Knowledge】

すっかりおなじみとなった仕事猫のイラストの一冊。そのキャラクターの印象もあってか、ちょっと軽い内容・・・かと思いきや、しっかりぎっしりと建築設備の基本が分かりやすく掲載されています。

というか、むしろ内容は濃いという感想です。随所に仕事猫をが登場し、イラストが多めで頭に入りやすくなっています。紹介文にも「可視化」を重要視している旨が記載されていますね。

ナツメ社の「図解管工事技術の基礎 はじめて管工事を学ぶ人のために」では主にビルに関する空調・衛生知識がメインでしたが、こちらは住宅も含まれています。

普段商業メインで住宅を施工する機会が無い人は、その文化の違いにも戸惑うもの。複合用途でどちらも工事しないといけない…となると実は結構大変なのです。

そのようにどちらも知っておきたい、とかあるいは電気の事にも触れているので「空調・衛生の施工管理」というよりは「ゼネコンの設備担当」向けの一冊かもしれませんね。

また「ぜんぶ絵でわかる」はシリーズものとなっていて、木造住宅・鉄骨・植栽など様々な職種について分かりやすく解説しています。

全体を広く浅く解説する本が多い中、一冊ごとにより深く簡単に知識を得たいという方は他の本も手に取ってみてください。

全シリーズ揃えるにはお財布が苦しいかもしれませんが、読んでみて損はしないと思います。

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最新図解 電気の基本としくみがよくわかる本【ナツメ社】

電気については施工以前に原理・基本となる事柄が分からない方が多いのではないでしょうか?電気とは一体何か?どのように作り、送られ、使われるのか?電磁波、パルス、インバーター・・・設置する器具や工事をする前にどんな役割を果たしているか?幅広く図解でもって解説しています。電気設備工事に従事する方には復習用として、建築や機械設備工事に従事する方には電気の事を知る一歩目として手元に置いていただきたい一冊です。

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いかがでしたでしょうか?学生までは与えられた環境・教材で先生の言うことに沿って学習をしてきたと思います。しかし社会に出たらそれではいけません。自分で自分を高める能力、自走する力が求められます。

今まで学校で教わってきたのは勉強そのものだけではなく、勉強の仕方や物事の調べ方も含まれています。資格のための勉強であれば形として成果はついてくるでしょうが資格=能力ではありません。ゴールの見えない勉強を継続しないと勝ち残ってはいけず、大変な道のりかもしれません。是非様々な本を手に取って技術力の向上を図るきっかけとしてみてください。

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Posted by 設備監督