【施工管理の転職】転職を考える前に・・・
「施工管理は現場代理人を目指せ ~その仕事と経験するべき理由~」「資格はなぜ必要? ~設備施工管理で様々な資格を取る理由~」で設備施工管理のメリットや目指す方向性について紹介してきました。しかし人生はどう転ぶか分かりません。その時々の事情で仕事を続けることが難しくなくなることもあります。
そうすると転職して他の仕事を・・・と考えがちですが少し安易です。
施工管理の仕事が心底嫌になった、心身ともに限界だから抜け出したい
という場合は別ですが、
施工管理の仕事に少なからずやりがいを感じている、施工管理を軸に今後のキャリアを考えたい
と思っている人に問います。ご自身の悩みは本当に転職をしないと解決できませんか?
ここでは施工管理が転職を実行する前に考えておいて欲しいことについて紹介していきます。
- 施工管理からの転職を考えている
- 施工管理という仕事を辞めたい
- 今後のキャリアについて悩んでいる
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目次
転職活動を行う前に整理するべきこと
まず転職をする前にまず考えていただきたいことがあります。それは自身の人生設計を達成する上で、転職という選択は必要絶対条件なのか?ということです。
それを整理する上で具体的には以下の4つについて考えてみましょう。
- 何を改善したいか?
- 何を変えたくないか?
- 本当に転職しないと実現できないか?
- 今転職しないといけない理由は?
転職は目的ではなく手段の1つです。今の仕事に不満が溜まる上では仕方のないことかも知れませんが、ここを勘違いしてしまう人をよく見かけます。
また上記を整理することで自分の中の優先順位が見えてきます。自分のキャリアや人生設計を見直す機会でもあります。しっかり考え抜いた上で本当に転職が必要かどうか判断してみませんか?
何を改善したいか?
今何に不満をもっていて何を改善したいでしょうか?給料?自由な時間?仕事の裁量?人間関係?
人それぞれで様々な希望があると思います。しかし、全てに不満を持っていたとして転職先にだって全部希望を叶えられる場所はありません。仮にそんな好条件があったとしたら競争率も高く相当ハードルが高いはずです。
複数あるうち1つ、多くても2つ程度に絞りましょう。短期的に全てを解決しようとは思わないことです。
何を変えたくないか?
「何を改善したいか?」とセットで考えると思いますが人によってこだわりが分かれるところだと思います。
例えば
「給料は上げたいけど、職務は変えたくない」
「時間外労働を減らしたいけど、給料は変えたくない」
など。絶対に譲れないものを1つ取り上げてみましょう。
ここは私の経験上、転職活動する中で一番こだわったところでもあります。家族との時間を十分に取れるような生活を常にしたい、ということは思っていましたが給料の改善にはこだわらず、逆に施工管理という職種(現場に携わるという仕事)は変えたくありませんでした。
本当に転職しないと実現できないか?
変えたい点、変えない点の整理ができたら次はそれを「どうやって」実現するか?です。本当に転職が必要かどうか考えて見てください。
例えば同じ会社内で解決できることもあるはずです。逆に転職を選択することでのリスクも存在しますので解決手段について比較をしてみます。
改善項目 | 現職での解決手段 | 転職でのリスク |
---|---|---|
長時間労働 | 内勤へ異動 人員配置の陳情申出 | 確実に減るかは分からない |
施工管理経験を生かした 別の仕事 | 社内の別の部署 | 達成できる |
給与 | 査定交渉 | 福利厚生にもよる |
人間関係 | 他支店への異動 他部署への異動 | 良好とは限らない |
転職を少しネガティブにしてしまいましたが、必ずしも転職が最良の手段ではありません。退職することで現職の悩みが一時的には解消されるでしょうが、もしかしたら転職先でも同じような・新たな問題が発生するかもしれません。
そのためまずは社内で調整してみませんか?それでも転職する理由が本当にあるかを検討してみましょう。
いざ転職活動をしたとしてもこういった事が自分で整理も出来ていない人、転職を目的としてしまっている人は望むような結果は得られにくいと思います。
転職理由というものは辞めたい理由ではなくて、今の会社でなぜ自身の要望する改善が達成できないか?
という認識を持ちましょう。ポジティブな動機付けというのがポイントです。
いざ面接をする際にもここが整理出来ていないと面接官はこう感じ取るでしょう。
「この人は自分の会社と向き合わず、ただ逃げてきた人だ」と。
お互いに忙しい中転職活動・採用活動を行っています。残念な面接とならないようせめてここまでは整理をつけるようにしましょう。
今転職しないといけない理由は?
最後に転職の時期について。もしかしたら今の悩みも時間が解決してくれるかもしれません。建設業においては2024年度の残業規制適用に合わせて施工管理の働き方や給与形態が大きく変わる可能性もあります。
しばらく内勤に異動して、職場環境が変わったり、家庭が落ち着いてきたら施工管理に戻るという方法も考えられます。
では今でないといけないケースだと何があるか?「結婚・出産・介護」などが代表に挙げられると思います。差し迫った場合はもちろんですが、人生設計を逆算して考えた時に今が最善という場合もあると思います。
重ねて申し上げますが、転職が目的だとここに至る発想は出てきませんね?家族だったり、自身の夢だったり何かしら他の人生の目的・目標があるはずです。
設備に限らず施工管理をしていると日々忙しく、なかなか面接日程の目途がつかないこともあります。良い求人があったとしても無理をして転職活動をするのは至難の業です。これはもう縁なのでそういった場合は諦めて別のタイミングを計りましょう。
行動するための準備はできているか?
そしてもう1つ大事な事ですが、行動に移す前にどれだけ準備をしたでしょうか?実績の積上げ、資格の取得、第3者から見た時にご自身の実力はどの程度でしょうか?客観的に把握することも大事です。例えば
- 特殊物件で実績を詰む
- 現場代理人を経験しておく
- 高難易度資格を取得する
こういったものがあると第3者から見ても一目置かれるため、社内の調整や転職活動においても有利に進めることができます。
あと少しこういったものの取得が出来そう、ということであればもう少しだけタイミングを見計らってみませんか?
こちらについては「資格はなぜ必要? ~設備施工管理で様々な資格を取る理由~」の記事でも触れていますので参考してみてください。
3つの選択肢
上記を踏まえ、仕事の環境を変えるための選択肢は3つ考えられます。
- 社内で調整をする(異動等)
- 転職をする
- 起業をする
上から順番に検討しましょう。下に行くにつれ難易度は上がります。起業については少し毛色が違うので解説は省略しますが、ここでは転職だけが選択肢ではないということを改めて主張しておきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?転職を考える前に立ち止まって整理してほしい内容について紹介してきました。ここでもう一度まとめます。
- 改善したい事と譲れないものを明確にする。
- 転職は目的ではなくて自身の人選設計を達成するための手段
- 転職理由は辞めたい理由でなない
- 本当に今決断しなくてはいけないのか?
ご自身で考え抜くことも当然大事ですが、できれば結論を出す前に身近にいる目上の方や転職経験者に相談することをおすすめします。(転職エージェントでも構いませんが、どこまで親身になって対応してくれるかは担当者次第です。)まだ視野に入れていない考え方を教えてくれるかもしれません。
ただし施工管理という仕事は大変で苦労している人が多いのは事実です。心を病んでしまったり、過労で倒れてしまう方も中にはいらっしゃいます。
そうなる前にご自身の心身を優先して休んでください。仕事やキャリアも大事ですが一番大切なのは自分自身ですからね。無理のしすぎは禁物です。