【実践編】難関資格保有者がおすすめする資格試験の勉強法
「【準備編】難関資格保有者がおすすめする資格試験の勉強法」では思い立ってから勉強スケジュールを立てるまでを紹介しました。今回は実践編として過去問の繰り返し方から試験当日までのペース配分について紹介していきます。まだ前回の記事を読んでいない方はまずそちらを読んでみてください。
- 難関資格取得者がどのように勉強しているか知りたい。
- 毎回試験前は徹夜でしんどく、効率よく勉強したい。
- 今年こそは絶対に試験に合格したい。
- これから多くの試験を受験するにあたってコツを掴みたい。
目次
試験勉強の実践① 過去問を反復練習
資格試験を受験する心構えとして頭に入れておいて欲しいことは”資格試験に合格することを最優先”することです。勉強内容を理解は二の次と考えていてください。ここは本当に割り切ってください。実際に実務で直面してからでないと本当の理解には至りません。
資格試験合格=スタートラインに立つこと です。そして合格のための一番の近道は
過去問を何度も繰り返すこと
これしかありません。
反復することによる効果
「7回読み勉強法」を提唱し、東大法学部を首席で卒業した山口真由さんという方がいらっしゃいます。当然頭の出来も異なるので全てを私たちに当てはめることはできませんが、要するに最初は意味が分からなくても繰り返すうちに頭に刷り込まれていくという事を仰っています。
7回はさすがに無理でも反復練習も5回目以降になると急激に記憶量が向上するらしいという別の研究もあります。
理解は後からついてくる
資格の勉強をスポーツに置き換えても同じような事が言えます。プロの理論やフォームを見て練習するとして
最初はなんとなく
2回目もなんとなく
3回目はなんとなく分かってきたかも?
4回目は分かってきたかも!?
5回目になるとたぶんこれだ!
6回7回と回数を重ねていくとそれは確信に変わることでしょう。
最初のうちは解説からじっくり追いかけ過ぎず、「そんなものだ」「参考書のここに書いてある」程度で流してましょう。とにかく回数を重ねることを優先してください。類似問題を解いている時に段々と点と点が線で繋がってきます。
最初はノートを作らない。
勉強は書いた方がより理解が進みます。しかし中には一生懸命ノートに細かく作る人がいますが、これは悪手です。学校のテストなら出題範囲も狭いのでそれでよいのですが、資格試験はとても広いです。それをやっていたらいくら時間があっても足りません。
そしてノートが出来上がったとしたら何になるかというと“参考書”なんですね。それって購入できるものです。
そのため最初のうちはノートを作らず、参考書に書き込んだり、出題した部分にアンダーラインを引くようにしましょう。最後の最後の段階で暗記をしておいた方がいいものについてはノートにまとめる、といった方法にすると時間を効率的に使えます。
また参考書に書き込んでおくことで、試験合格後に実務で困って見直す際に大いに役に立ちます。
出題傾向を把握し、勉強範囲を選定していく
全ての問題についてフルパワーで勉強していたら時間が足りません。ここで過去問や参考書の冒頭に問題の出題傾向が記載されていれば参考にしましょう。ある程度勉強を進めていればどの問題がどんなジャンルであるか把握できるようになります。
得意な問題を確実に取ることが優先です。その範囲を徐々に徐々に広げていきますが、効率よく点数を上げていくには出題頻度の高いものを優先し、出題頻度の少ないものは後回しにしましょう。資格試験は100点をとる必要はないのです。ほとんどの試験は合格点は60%~が基準になりますので何回かやってみてどうしても理解できないものは一旦横に置いておきましょう。
最後に余裕が残っていれば再度チャレンジです。
体に染みこませるイメージ
ここまで過去問を反復練習する際のポイントを紹介してきました。いかに過去問を解いて覚えるか、ということに尽きるのですが、最後にもう一度まとめると過去問は“暗記”ではなく、“体に染みこませる”です。
資格試験の勉強は理解しようとせず、体で覚えましょう
- スポーツと同じでとにかく反復を意識する
- 反復することで徐々に効果が上がってくる
- 最初はノートを作らず最後に分からないところだけ作る
- 出題傾向を把握しながら効率よく進める
- 苦手なものは後回しでよい取れるものを確実に
試験勉強の実践② 模擬試験
本番1か月前になったら模擬試験を1度やっていただくことをおすすめします。外部で主催しているものでも構いませんが、個人的にはお金が勿体ないと思っています。私のおすすめは
過去問であえて1年か2年分、手を付けないで模擬試験用にとっておく
という事です。これで全く見たことのない問題が出てきます。
模擬試験は今の自分の実力の確認作業と考えてください。合格点に達しているかは重要ではなくどんな間違え方をしているか?間違えたジャンルは一定のものに偏っていないか?を把握して、最後の1か月の勉強の方向性を確認することに意味があるのです。
- 合格点に達しているかは重要でない
- どんな間違え方をしているのか確認する
- 間違えたジャンルが偏っていないか確認する
- ラストスパートに向けて勉強の方向性を確認する
試験勉強の実践③ 暗記帳は最後に
よく暗記するためにノートを最初から作る人がいるのですが、これも無駄な時間を取られるだけです。なぜなら案外簡単に覚えてしまったり、反復しているうちに覚えてしまったり、果ては覚えきれなかったり・・作るだけ時間を無駄にしているのです。
そのためラスト1,2週間の時点で、あとこれだけは覚えておかなくては!というものだけ暗記帳を作成しましょう。これなら1日で作れます。
- 最初から作らない。
- 反復しているうちに覚えてしまうものもある。
- 最後まで覚えきれなかったものについてだけ作る
試験勉強の実践④ 試験前日~当日
あとは本番を迎えるだけです。
前日に新たに覚える事ってそんなにないはずです。(あったらそもそも問題なのですが・・・)本番と同じリズムになるように心がけてください。
本番と同じ時間に起きて
本番と同じ時間に勉強し
夜更かしをしないで早く寝る。
これだけ心掛けましょう。私は早起きして軽く散歩をしてから最後の勉強をしています。
そうすれば本番の緊張も少しは和らげることができます。いかに普段の精神状態で臨めるか、これは意外と大事なことなのです。
前日に早く寝れば当日も早く起きることができます。そうすると試験の時間までにいくらか緊張も治まってきます。ギリギリに起きると心の準備ができないまま本番となるので余裕をもった起床を心掛けましょう。
- 前日は本番と同じスケジュールで動く
- 夜更かしはしない
- 当日は余裕を持った起床を心掛ける
- 平常心で試験に臨もう!
いかがでしたか?資格試験の勉強について、実践編として紹介してきました。ですが一番大事なことは今年は絶対に受かる!といった心構えです。そう思って初めてスタートラインになります。勉強方法は人それぞれなので他にも様々な取り組み方があるかと思いますが、是非今回の勉強法を参考にして試験合格を目指ましょう!
モチベーションの維持に困っているというかたは「資格はなぜ必要? ~設備施工管理で様々な資格を取る理由~」をご覧になってください。たかが資格ですが取った方が人生における選択肢が全く異なってきます。人生100年時代で何に挑戦しても遅すぎることはありませんが、早いうちに勝負をかけられることに越したことはありません。仕事以上の大事なものをしっかり手にするためにも資格をしっかり取得するようにしましょう。