育児・介護休業法の改正について思うこと
2021年6月に育児・介護休業法についての改正がありました。2022年4月1日より段階的に施行されていくことになります。(厚生労働省のリンクはこちら)
建設業、とくに現場に関わる人たちにとってはどこか遠い国の話のことに聞こえてくるかもしれませんね。実際自分も現場代理人として現場常駐していた頃は育児休暇どころか土日の休みですら工面するのが大変でしたから・・・。
実際にこの法律が施行されたからといって施工管理や職人さん達の働き方は何も変わらないでしょう。そもそも2024年から義務化される時間外労働の制限についてもまだまだ環境が整っていない状況です。
一方で他の業界に目を向けてみると、この法律を踏まえて休暇をとれる会社というのは多く出てくると思います。時間外労働も徐々に改善されてきており、大手の会社では週休3日制の会社も出てきています。
現在建設現場で働いている人たちにはまだ遠い話ですが、今後新たな人材が働く環境の良さで会社を選ぶ際に建設業はどんどん敬遠されていくようになるのだと思います。
新しい優秀な人材が現場に入ってこなくなると相変わらずの人手不足は続き、さらなる悪循環が予想されます。
いくらDXなどを叫んでも人がいなければ業界は成り立ちません。本当に今業界の労働環境を改善していかないとどんどん将来がなくなっていくのだと思います。
適正(というより柔軟な)工期、過当競争の排除、人材の補充。一刻も早く取り組まないとすでに手遅れになりかけている業界が本当に厳しいことになるかもしれません。
建設業界だけてなく、工事を依頼する各業界の方々にも真摯に向き合って欲しいと思います。