2020年度新入社員から

日報(雑談)働き方

3月も終わりを迎え、2020年度も締めくくりの季節になりました。

先日社内報が手元に届きました。2020年度新入社員が1年間過ごしてみてどのように感じたか、そのアンケートや会社に対して思った事が掲載されていました。

その中である部分が目に留まりましたのでご紹介します。

会社の弱みと感じた事について

  • 歴史がある反面新しい風が入りにくい
  • デジタルに弱い
  • 目的が曖昧な施策が多い

先輩社員から見れば「何をこいつら分かったつもりになっているんだ」と思うでしょう。確かに大規模な組織となれば変化しにくい部分、いわゆる慣習という大きな壁があります。

もちろんいい部分もあり、それで会社が成長してきたことも事実です。多くの社員はその社風の中で育ち、成長し、今の地位を築いています。その社風を否定されるような事を新人に言われても良い思いはしないでしょう。しかし、その社風は今の時代に合っているものなのでしょうか?

「昔はこうだった」、「私はこれで成功してきた」こういったものを次の世代に押し付けてはいけないと思っています。そういったものが積み重なって会社の仕組みが構成され、淀みになってしまっている事を新入社員達は自然と見抜いています。むしろ会社に染まっていない分、一番冷静に分析出来ているのかもしれません。

これは過去の先輩方の業績や取り組みを否定しているのではありません。人を教育する上で成功談、失敗談を語る事がいけないわけでもありません。重要なのはその施策、方針で社員を縛るのではなく、決定するまでの過程でどんな考え方があったか、を伝える事だと私は思っています。

簡単な話、試験勉強だってそうです。やり方や結果を覚えるのは簡単です。でも問題で問われているものは何なのか?なぜそれを学ばないといけないのか?を理解しないとその勉強した事が実際に役立つ場面というものは出てこないでしょう。

今回の社内報を見て、改めて教育の仕方や会社の在り方というものを考えさせられました。

今後の彼、彼女らの成長を影ながら応援しています。どうか会社に良い意味で染まりませんように。